小名浜(福島)からスローピッチ、アカムツを狙います 後編

釣れません。
同船者には、餌釣り、ルアーともに順調に本命アカムツが来ているというのに、私のクランキーにはまったく気配無し。ここまで3時間、釣れたのは小鯖1尾のみという悲惨な状況で、へたり込みそうです。いったい何が悪いのか。ジグ? しゃくり方? それともフォール? いろいろ試してます。しかし、頭は次第に真っ白になって、アイデアが湧いて来ません。。。あれやこれや、釣りの引き出しはぜんぶ開いてみました。釣れたルアーマンのアクションもコピーしてやってます。放置プレイ、超スロージャーク。。。ナッシング。
うーん。
そんな悩める私の頭に、佐藤大先生のコメントが蘇ります。
スローピッチで煮詰まったら、ジグを変えましょう。それもカラーチェンジではなくて、形、あるいは重さがぜんぜん違うものにしてみる。抵抗があるかもしれませんが、人間の気分転換になりますし、たまーに、魚の反応が良くなることもあります。(佐藤統洋、SPJ講習会より)
ですか。。。しかし、今使ってるクランキーは私にとって数少ないアカムツ実績ジグであります。この他に実績があるのはスパイV。ただスパイVはあいにく、軽い250grしか持って来てません。となると。。。
あれこれ迷った末に、ジグケースから取り出したのは、クランキーと同じSFC製のアーク、320grでありました。そう言えば、こっち(小名浜沖)のヒラメで大活躍してくれたのがアーク(ヒラメは170gr)です。中深海ではまったく実績無しなのですが、それはアカムツで使うのが今回でわずか2度めだからかもと。アークはノッペリとしたセミロングジグ、クランキーに比べると動きも素直でおとなしめのイメージです。果たしてそれが吉と出るかそれとも悲しきドツボ継続か? 4オンスのタックル(インフィニティB634、ジガー2000NRPG、ラインFL1.5号、リーダー30ポンド)につけて、船の後方へちょい投げキャストします。相変わらず、ラインはミヨシ側へ流れ気味。後ろへ投げるとちょうどいい塩梅にラインが立ってくれるのです。
着底。ゆっくり持ち上げます。
ずん。
お!
ずんずん。
お、お、これは。
ずんずんずん。
。。。本命っぽい。。。です。
慎重にリールを巻きます。魚はかなり暴れて、そして静かになったかと思うと、またひとしきり暴れます。あー、このバタバタと外れそうな感じ。。。懐かしいぞ、本命っぽいぞ。巻きます。おっととと。。。暴れるときは巻きスピードを落として、慎重に、バラしたくないぞ、うん、これはバラしたくない。。。などと呟きながら。。。巻きます。。。ようやく海面近くに輪郭が見えてきました。赤い。。。
「タモタモ、タモー!」
と叫んだようです。すぐさま、あおみのさんがタモですくってくれました。

思い当たって、すぐにジグを落とします。ふつう、アカムツが1尾釣れたら、そこには最低でも10尾は泳いでいるというじゃないですか。アカムツは群れている。ならば。。。
ぐぐん。
着底からひとあおり、ロッドが戻ったらラインテンションを抜いてフリーフォール。。。で竿先が引っ張り込まれます。
来た~。
また来た~。
慎重に、慎重に、と自分に言い聞かせながらも、思わず顔が緩みます。巻きます、巻きます、巻きます。パタパタ、パタッ。さっきより軽いのですが、この断続的な抵抗はアカムツ、でしょう。魚はしきりにパタパタ、暴れてます。その度に私の心臓もパタパタ。。。

本命アカムツ、2尾め、ゲットです。しかも、まさかの2投2しゃくりで2尾、連発。前半の大苦戦はいったい何だったのでしょう。ちょっと待て。。。まだ下に群れているかもと、すぐにアークを落とします。すると、着底と同時に、コツン。クイン。ふっ。うー、ざんねん。明確なアタリがあったのですが。。。乗りません。底ネチ大作戦ですぐに落とします。しゃくります。くくん、くくん、ふっ。またまた追いかけてきましたが、フッキングせず。そこで一度20mくらい巻き上げてから、再度落とします。。。
が、アタリはそこで途絶えました。どうやら、船はアカムツの群れを過ぎたようです。ぷー、移動。
「底ベタ、だったでしょ」
あおみのさんにうなずきながら、ジグをしげしげと眺めてみます。アーク、どうということのない、ふつうのセミロングです。アピールはあまりなさそうなのに、アカムツ2連発。。。これでアークは一気に一軍ジグへと昇格です。しかし、悲劇は容赦なくやってきます。約1時間後。実績ジグとなったアークですが、回収時に餌釣り氏たちの太いラインと交錯してラインブレーク。アカムツジギング2回の投入で、まさかの殉職となりました。アーメン。
さて、アークのおかげ?ですっかり楽になった私。もうルンルン気分でありましたが、周囲の絶好調も相変わらず続いてました。餌釣り氏たちは仕掛けをあげるたびに、本命やら高級な外道を確保、ルアーマンも美味しいメヌケ、タラ、メバルなどでクーラーがカラフルになってます。小名浜沖のアカムツポイント、ハンパありません。そんな中、私はこっそりとジグをクランキー290grに戻しました。
アークで釣れて、クランキーはダメ。
というのが、どうも納得できないのです。クランキーはフリーフォールで上手くいくとイカのようにクインクインと横滑りします。このアクションを見たら、たいていのフィッシュイーターはリアクションバイト、我慢できないはず。。。
水深は変わらず250m前後、クランキーを落として、しゃくり、フリーフォールを繰り返します。左隣りであおみのさんが、うまそうな魚を次々とかけてます。アカムツも二枚め、さらには「来たー」とマダラ、加えて、メヌケを2連発まで。。。う、う、うらやましいぞ。
ぐぐん。
来た!
クランキーにそれらしいアタリです。フォール中だったので、あおみの式アワセをくれてやります。
ぐぐん、ずーん。
乗った! うん? なんか変。
きゅいーん。
後ろで電動リールが唸ってます。すると、竿先が引っ張られて。。。やばい。餌釣り氏の仕掛けに絡んでる! 魚も惜しいですが、こすって切られては元も子もありましぇん。泣く泣く、テンションを緩めます。
きゅいーん。
あー、アカムツっぽかったのになあ。
きゅいーん。
上がって来たエサ仕掛けには、やっぱり私のPEライン(本線)が絡んでました。エサ釣り氏は仕掛けをハサミでチョッキン。。。私のラインがすぐにフリーになります。
「リールを巻いていいよ~」
エサ氏からの合図で、ラインを回収します。うん? 重い。。。まだ誰かと絡んでる? しかし、左舷のエサ氏全員、すでに仕掛けは回収済み。いったい、なぜに私の回収は重いのでありますか。
ジジジ。
早巻き回収すると、ドラグが滑りそうです。頭の中は疑問符がいっぱい。やがてリーダーが出てきて、その先に。。。あらら。。。赤い魚が付いてます。
アカムツ?
赤い魚体がくるりくるり、海面にぷかり。。。
アカムツだ!

アカムツ、3尾め、確保です。しかも、アタリジグはクランキー。やっぱり釣れるじゃん。フロントフックが下あごにしっかりと刺さってます。ちなみにここまでのアカムツ3尾、すべてフロントフックが口元にしっかりかかってます。エサ氏と絡んでも、その後に無造作に早巻きしても、ぜんぜん大丈夫だったわけです。
その後も、クランキーの物語は続きます。すぐ後に、底どり一発のアオリからのフォールでクイン!と明確なアタリ、すかさず、あおみの合わせをくれると、くいんくいん。乗ったー。
「これがアカムツ4尾めだったら、もう最高!」
ニヤニヤしながら、巻きます。巻きます。。。が、上がってきたのは、黒い魚。。。ドンコでした。見てくれは悪いが味は良いとか。そんな話を交わしていると午後1時、後半盛り返したアカムツジギングの沖上がりとなりました。
本日の釣果:アカムツx3尾(3尾は新記録)、小鯖、ドンコ
追記)ルアーの竿頭は、アカムツ5枚! ナナミさんも貫禄の4枚。さすがであります。
使用タックル:
ロッド:オシアジガーインフィニティ B634
リール:オシアジガー 2000NRPG
ライン:ファイヤラインカラード 1.5号x1000m
リーダー:バリバスフロロカーボン 30ポンドx5m
アシストフック:ボーズレス ツイン2/0 4cm
アタリジグ:SFCアーク320gr、SFCクランキー290gr
(カラーは写真を見てください)
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この記事へのコメント
3本おめでとうございます!
最後のクランキー締め、お見事でした!
しかし沢山釣れて楽しかったですね~
また行きましょう!!
ありがとうございます。
最後にクランキーで掛けられたときは、マジでうれしかったです。そうでないと、たぶん、次回はアークしばりになってそうで。これでスパイV、自作も含めると今年は4種のジグでアカムツが釣れました。たぶん、アカムツはジグを選ばない。。。という確信がちょっとだけ深くなったような。。。しかし、あなたは釣りすぎ!メヌケ、タラ、メバル、もちろんアカムツetc、ジグで6目なんてふつうはありえんでしょう。はい、また行きましょう!