大荒れの波崎沖、スローピッチで赤ムツを狙いました

画像波崎港から新情報が届きました。曰く、新しい赤ムツポイントを見つけました。赤ムツがガンガン釣れてます。ジグを落としたらすぐに食ってきます。もうそこは赤ムツの釣り堀です。。。などなど。これは出撃しない訳にはいかんでしょう。というわけで、やや荒れ予報の週末、波崎再び、です。

午前4時半。
波崎港(茨城県神栖市)の第8じんとく丸、今日はスロージギング専門の乗り合い船です。いつもの6人(ナナミ夫妻、Nさん夫妻、ワカさん、+あおみのさん)はもちろん顔を揃えてます。総勢10名? のジギンガーを乗せて、船はまだ明けやらぬ利根川を下ります。船室で横になっていると。。。ガツーン、ドッスーン。。。船が外海に出た途端、大揺れが始まりました。やっぱり、荒れてます。予報通り、ですが、ポイントまではたっぷり2時間、と言われてます。まさか、この揺れで2時間? とても仮眠どころではありません。が、しかし。。。歴戦の強者たち、茨城と千葉組はしっかりと眠り込んでいるみたいです。これで眠れるなんて、まじですか。。。

「はーい、お疲れ~。準備してください」

やはり2時間たっぷりかかって、ポイント到着。船長のアナウンスで身体を起こした私、揺れに堪えるのに懸命でしたから、すでにあちこちが痛い。幸いにも風裏ルートだったのか、途中から揺れは収まりましたが、外へ出てみると、ぎゃー。海は大荒れ、波は高くノコギリ状に空に向かって突き上がり、いわゆる「ウサギの耳」どころではありません。そして驚いたことに、荒れ狂う波頭の向こう、ギザギザの水平線に。。。色とりどりの遊漁船がひしめき合ってます。

「17艘もいるね」

左手のナナミパパさんが教えてくれます。波崎沖のジギングでは他の船を見かけることは稀、でした。少なくともこれまでは、ですが、今日はぜんぜん違います。これが「赤ムツ釣り堀ポイント」の証明でしょうか。

「潮を見るから、少し待ってね」

水深は230mくらい。しかし、上から見るだけで潮がガンガン流れているのが分かります。ナナミパパさんは500grのジグからやってみる様子。右のワカさんは潮ガミの小さい細糸、なんと0.6号?で400grくらいだそうです。うーん、1.5号の私はどうする? とりあえず流れ具合を見るために、450grスピンドルを付けてみました。

「はい、いいよー」ぷー。

ジグは海面からすぐに右へ、そこから船底へと吸い込まれます。あやや。。。船のエンジン音が高くなります。風も相当強く吹いてます。潮もガンガン流れてます。ラインはするする出て行きますが、言われた230mを過ぎてもするするする。船長が船を風に立ててくれるので、ラインは素直に(あくまでも海面あたり限定ですが)落ちていきます。船は大小のうねりで、突き上げられ、すっとーんと落ちます。その度にラインの出が止まり、あれ、着底? とクラッチを戻したくなります。が、またすぐにするするするー。

「わー、底が取れんわ」

どこからか、悲鳴が。私もまったく同感。450grのスピンドルはまるで無限奈落に落ちたみたいに、どんどんラインが出ていき、350m(7回めの青)くらいでようやく弛みました。着底? リールを巻き糸ふけを取り、ゆっくり持ち上げてみます。そしてフォール、すぐに持ち上げてハーフピッチ。。。を繰り返して、5mくらいでクラッチを切って、フリーフォール。。。ラインがスルスル出ていきます。あっと言う間に400mマークも過ぎて。。。これはダメです。底が取れません。

ぷー。
「はーい、入れ替えてみますから、上げてください」

巻きます、回収です。巻きます。。。重い。。。なんちゅう重さでしょう。これは魚なら嬉しいけれど、生命反応はありません。スピンドルは引き重りが大きいのです。そして水深230mでラインが400m超出ている状況です。おそらくラインは斜めっていて、流れる潮とまともに喧嘩しながら、回収しています。やばい、きつい、これは。。。釣りにならん。

「やー、キツイ」

左のナナパパさんが吠えてます。回収に悶絶しているのは私ひとりではありませんでした。。。四苦八苦してなんとかジグを回収。しかし、船は移動しません。どうした?

「ラインがオマツリだって」

なるほどー、潮がきついので右舷と左舷から落としたジグが回収中に絡んでしまったようです。時間をかけてなんとかほどいて、強風の海を移動。。。そして再度、ポイントを流します。私は躊躇なく、ジグを600grスピンドルに付け替え。ロッドがインフィニティの6オンスで最大負荷が450grなのですが、この潮では超ゆっくりしかアクションできないから、たぶん大丈夫でしょう。と言いつつ、実は8オンスのマニアフェローズ(最大負荷900gr)も持ってきてます。ジグも同じく900grまで。。。しかし、500gr前後の赤ムツに900grを使って、果たしてアタリがわかるのか?

ぷー。

投入、さすがに600grはすんなり落ちていきます。ラインも斜めにならず、水深230mのところを250mあたりで明確にラインが緩みました。着底。そこからゆっくりとロッドであげて、ハーフピッチ、フォール、を繰り返します。やはり5mくらいでクラッチを切り、フリーフォール。。。今度はカラー1色分(約10m)余計に出てから着底。そこからハーフピッチスローを続けます。

「やるねー」

ミヨシから声、あおみのさんがゆっくり巻きしてます。どうやら本日の初釣果です。上がってきたのは、高級魚のキンメ。この過酷な状況でも、釣る人はしっかりと釣る、さすがであります。あおみのさんは続いて、黒ムツもあげたみたい。いっぽう、トモのワカさんも何かかけてます。

「みやざきさん、水深100mにサバの大群だー」

上がってきたのは、ぷりぷりに太ったデカ鯖! これはうまそうです。しかし、船中、本命の赤ムツはぜんぜん来ません。その後、何度かポイントを流し直しますが、まさかの船中赤ボウズ状態が続きます。他の船はどうなの?

「エサはポツポツみたい。だけど、この間みたいな早上がりって感じじゃないね」

あやや。噂の赤ムツ釣り堀はもうはや営業終了ですかー。600grスピンドルで続けてます。時たま、ぐいっと重くなるのですが、よっしゃと回収すると途中ですっと軽くなってしまいます。魚がかかって、回収中にバレているのか、それとも二枚潮の潮ガミの変化なのか。

ずん。

着底からにスローなあおりで、ぐっと重くなりました。アタリかどうか未確定ですが、とにかくロッドを目一杯持ち上げて合わせをくれてから、巻きます。巻きます。巻きます。。。残り100mくらいでラインがだんだんミヨシの方へと斜めってきました。嫌な予感。ひょっとしてミヨシの誰かとオマツリ? 巻きます、巻きます。

すみません。

左のナナパパさんとラインが交錯してました。ロッドを持ち替えて、クリア、しかしまだラインは左へ、ミヨシへと流れてます。その左はナナママさんのラインですが、そうではなくて、どうやらミヨシのあおみのさんと絡んでる? とにかく回収します。ラインはあおみのさんのラインを引っ張りながら上がってきて。。。

「あ、何かついてるよ!」

ほんとです。絡んだラインの下にスピンドル600grが見え、そのテールフックに魚がついてるようです。このまま上げるとラインでこすれて、私の初の獲物は外れそう。。。

「黒ムツだねー」

すかさず、タモ出動。。。無事に私の初釣果を確保できました。残念ながら本命とは色違いですが、手にしてみると、まずまずの黒ムツ、ずいぶん久しぶりに釣りました。

画像魚貝類市場図鑑より 黒ムツ

海水魚、水深200ー300mに棲息し体長は60センチ前後になる。全体が黒紫色。体高はムツと比べると高い。近縁種のムツと見分けるのが難しいが、市場では明確に区分され、黒ムツは超高級魚である。旬は秋から冬 。血合いが赤く、透明感のある白身だが、脂が身に混在するので白濁している。熱を通しても固く締まらない。

キープです。

そして、さらに苦闘は続きます。。。が、こんな状況でも本命の赤ムツを釣る人は釣るのです。もう終盤、そろそろ沖上がりかという頃に、暖かい船室でインスタントコーヒーを飲んでいたら(昼近くでも気温はぜんぜん上がらず、寒かった!)、ミヨシのほうで歓声が上がったのです。外に出てみると、釣り上げたのはナナママさん。
「底でしたか?」
「うーん、ほとんど巻かないで、聞き合わせみたいに竿をゆっくり動かしてたのよ。そしたらなんか重たいなー、念のために巻いてみるかー、で、上げてみたら、赤ムツがついてたの」
笑いながら、ナナママさん。あんまり参考にならないコメントを吐いてくれます。うーん、どうやったら赤ムツに出会えるのか。ちなみにアタリジグはオーボ450grという丸いやつでした。


沖上がりの昼頃になって、少しずつ、海況は回復してきました。しかしそれでも釣果はぜんぜん上向きませんでした。私はかろうじて、デカ鯖を1尾追加したのみ。これもまたアタリはまったく分からず、なんか重いんで上げてきたら、絡まったラインの下に、鯖が付いてた、というパターンでした。いやはや、すごい潮の流れ方、あの勢いで、赤ムツの新ポイントまで根こそぎ流してしまったのかもしれません。


本日の釣果:黒ムツ、鯖(写真なし)

使用タックル 600grスロー

ロッド:シマノ オシアジガー インフィニティ B636
リール:シマノ オシアジガー 2000NRPG
ライン:ファイヤライン カラード1.5号x1000m
リーダー:モーリス バリバスフロロ 30ポンドx5m
アタリジグ:ディープライナー スピンドル600gr ゼブラグロー
フック:ボーズレスツイン 2/0 4cm

追記) サバクン(サバの燻製)に挑戦してみた

ぷりぷりと太ったサバはそのままでも十分にうまいのですが、今回はサバクン(サバの燻製)を作ってみました。作り方はふた通りです。まずは、いわゆる燻製用のタレをつくり、そこにしっかり漬け込んでから外干し→燻すというデラックス版から。

サバは三枚に下ろして、塩を振り、しばらく放置して塩締めします。その間に燻製用タレ(ソミュール液:水200、醤油30、塩40、砂糖10、みりん100、酒200、ぶつ切りの玉ねぎ小、ハーブ少々を沸騰させ、冷ます)をちゃちゃっと作ります。タレにサバの切り身を入れて、冷蔵庫でひと晩(約9時間)寝かせ、流水で塩抜き1-2時間。水気を切って、日陰干し(一夜干しくらい)。そしてやっと燻し器へ。スモークチップやスモークウッドで温燻(80度、2時間くらい)で出来上がり! ここまでのべ15時間くらい。冷まして切り分けて。。。私は安いヒッコリーのスモークウッドを使いましたが、アメリカンなサバクンがちゃんとでき、家族にも大好評でありました。

で、写真ですが、上から順に (1)サバを塩締めする→(2jソミュール液を沸騰させる→(3)スモークウッドで燻す→(4)燻製中→(5)サバクン、出来上がり。

なお、手抜きショートカット版も試してみました。ソミュール液は作らずに、燻製器に入れるまでの工程を省略して、サバの切り身をそのまま市販のピタットシートで一晩冷蔵庫干しします。その後、温燻しますが、出来上がりの味の深みはやや落ちます。それでもサバクンらしさは楽しめます。

写真

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この記事へのコメント

あおみの
2018年03月02日 21:42
記憶に残る過酷な1日でしたね…
早潮対策は600g以上ですよね~
持ってきゃよかった…

あのマニアフェローズは、みやざきさんのでしたか。サンダルマンの0.6号準備とか、エキスパートは違いますね!
アカムツジギング道、奥が深過ぎです。。

でも今回で早潮対策の勉強になりました。
次はアカムツ釣ります!!

それはそうと、サバレシピ。参考にします。旨そうです!!

その前にサバ釣らないと(汗
みやざき
2018年03月03日 15:09
> あおみのさん

お疲れさまでした。
かっ飛び潮、久しぶりに体験しましたね。波崎沖はあれがありますから、ほんと出てみないと分からない。しかし、今回はマジで底が取れない。。。一応、ジグは900grまで持っていきました。でも赤ムツのアタリがそんな重いジグでわかるのか。。。600grでもあの潮だとジグが重くてほんとに動かせていたのか、自信ありません。あの状況でアタリを出して釣る人もいるんだから、まーすごいというか。あの海況での釣りは私の腕ではムリ!いささか波崎トラウマになりそうです。サバクン、やってみてください。うまいですよ。温燻はもっとシビアな手順(温度や乾燥)もあるみたいですが、自分で食べる分には、かなり本格的なヤツができました。これからはサバ、キープです!

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