波崎沖、電ジグDPX(仮)で中深海ジギング!

画像山梨ジグビルダー(電気屋さん)氏からゆうパックが届きました。中には新作のハンドメイドメタルジグ「電ジグセミロング350gr」が一本。色は緑金ゼブラグローです。どうやらフィールドテストをして報告しなさいとの指令のようです。全国にディープな愛好者がいる電ジグですが、これまではショアジギング向けに50gr前後がメインでした。オフショア用としては大型青物のジギング用に70から110grも限定製作。電ジグ70grは私のマグロジギングの一軍ジグになってます。今回の新作は重さからも非対称のシルエットからも、明らかに中深海ジギング用。そこで、前回アカムツの反応が良かった波崎港から出撃してみることに。あいにく週末のルアー船は満員で取れず、やむなくエサ釣り船に便乗です。果たして、電ジグ新作にアカムツは反応してくれるでしょうか。

午前4時。
餌釣り氏たちが電動タックルを積み込んでます。左舷に3人、右舷に4人。そしてルアーマンはミヨシ指定で。。。私ひとり。今日はテストということもあって、タックルは4、5、6オンスと3種類持ってきました。こんな感じ。
・4オンス/インフィニティB634/オシコン300HG/FL1.2号/フロロ20ポンド
・5オンス/メタルウィッチMTSC-685SF/オシアジガー 1500HG/同上/同上
・6オンス/インフィニティB636/オシアジガー 2000NRPG/1.5号/30ポンド

「今日はカンネコ根だからさあ」

え?

ミヨシでひとり、タックルを準備していやら、船長と餌釣り氏の会話が耳に入ってきました。カンネコ根とは波崎沖のアカムツポイントです。が、前回アカムツを三尾もゲットできた「船長新開発ポイント」ではありません。

「この間のポイントには行かないの?」
「うん、あっちには行かない」
「なんで?」
「そこは。。。大人の事情ってやつかな」

首をかしげる私に、餌釣り氏が小声でフォローしてくれました。どうやら某所からクレームが来たらしいんだ。遊漁船が大挙してやってきて、漁場を荒らしてるとかね。まあ、ああいう所に睨まれたら遊漁船は商売できないかんら、しゃーないね。

むむ。

定刻どおり、仁徳丸は港を離れます。ポイントまでは約1時間でした。昇る朝日を左手に見ながら、凪の海をクルージング、波崎沖では稀な風も穏やか、釣り日和です。

「水深は220mくらいです」

ぷぷぷー。

画像さていよいよ釣り開始。まずはパイロットジグ、クランキー290grを5オンスタックルに付けて様子をみます。今日は電ジグの新作セミロング350gr(長いので、電ジグDPX- deep extraと仮称します)のテストですが、一応ほかのジグも織り交ぜながらのつもりで色々持って来ました。予定では、

クランキー→電ジグDPX→スピンドル→電ジグDPX→アーク→電ジグDPX

でひとまわりのジグローテーション。

ミヨシから前方にクランキー290grを少しキャストし、底まで落とします。が。。。すぐにラインは船底へと吸い込まれていきます。そこから右舷方向へ流れ。。。着底。うん? ラインカラーで140mくらいです。水深220mじゃなかったっけ? そこからゆっくりめのワンピッチジャーク、ジャーク幅は竿半分くらい。10mくらいまで誘って、クラッチを切り、フリーフォールで底どりです。が、するするする。。。なかなか着底しません。ラインカラーで150mちょっと出て、ようやくラインが緩みました。これは。。。1回の底どりで10mくらい流されてます。ラインはかなり斜め。バーチカルに誘いたいのに、290grじゃ厳しい?

ぷぷぷー。

「はい、入れ直しますから、上げて~」

やば。回収でラインが重い。。。右舷の餌釣り氏とラインが交錯してました。お互い苦笑いしながら、回収。こっちは1、2号、あちらは8号、ちょっとでも擦れたら細いラインが切れてしまいます。餌釣り便乗にあるあるの大きなリスク。ですが、なんとか無事に回収できました。ほ。

潮なのか、船の流し方なのか。290grでは底が取れないようです。で、さっそく電ジグDPX350grの登場となります。5オンスロッド(ジグmax400gr)でまずは海面近くで動きの確認から。

すいっとジャークで横向きひらひらフォール。
ぬるっとジャークで斜めにスライドフォール。
早巻きで尻を振りながらダートアクション。

小さなロッドアクションに機敏の対応してくれます。たぶん、潮噛みが小さいのでしょう。その上に軽いジャークで横向き、一瞬ステイしてからヒラヒラと落ちて弱った魚を演出? このくらいの引きおもりならこれなら4オンスロッド(ジグmax300gr)でも十分に対応できるでしょう(後で試してみます)。

ぷぷぷー。

水深は変わらず200m前後?
(たぶん私の聞き間違いで、実際の水深は120mくらいと思われます)
前方へキャストしてから、底どり。ジグの重さのおかげか、今度はわりとまっすぐに落ちていきます。底どり、ラインカラーで130mくらい。ズボッという着底なので、海底は砂地か泥のようです。そこからゆっくりめのワンピッチジャーク。

うぃーん。

電動リールの音がします。先ほどのポイントは全員ナッシングでしたが、今度はあちこちで電動リールが唸ってます。振り返ると竿先が小刻みに叩かれて。。。おー、右舷一番の釣り氏(さきほどラインが絡んだ方)の仕掛けに赤い魚が付いてます。

「○○さん、アカムツ一枚めー」

船長の嬉しそうなアナウンス。
いるんだー、とこっちモチベーションも上がります。底から10mくらいまで丁寧に誘って、クラッチを切り、フリーフォール。ほとんどジグは流されず、
ラインカラー130mちょい。

「X Xさんも、アカムツぅー」by船長。

餌釣り氏、次々とアカムツを上げてます。他にもメバル、サバ。。。

がん。

お。

底から3回めのジャークで、アタリです。ジグに何かがぶつかったような。。。

ぐんぐんぐん。

ロッドで軽く合わせて、リールを巻きます。魚はグイングインと暴れてます。ちょっとサバっぽいか。しかし、電ジグDPXの記念すべき初ヒット、慎重に巻きます。巻きます。釣り座がミヨシなので、たまーにうねりで大きく跳ね上げられ、ラインテンションが緩みそう。巻きます、巻きます、巻きます。リーダーが来て、海中に魚の姿が。。。あ! 赤い!

そのままミヨシから左舷胴間へとゆっくり移動。タモ、タモ、タモと目で周囲を見ます。が、あいにく、船長はトモの方にタモを持っていったようで、誰もいません。げげ。海面に出てきた魚は。。。本命アカムツ。まさかの電ジグDPX、初ヒットがアカムツであります。

これはバラせない。

しかし、近くにタモがないので、引っこ抜くしか。。。目を凝らします。どうやらフロントフックが二本ともに、アカムツの硬い顔面に刺さっているように見えます。あれならたぶん、ぶっこぬいても大丈夫でしょう。。。たぶん。

えいや。

画像じゃーん。

アカムツ、ゲットしました。波崎沖カンネコ根では私にとっても初めてのアカムツ確保です。しかし、同船者のみなさんはトモのほうに注目(メダイが釣れた?)で、誰も気づかず。ま、いいか。

「アカムツ、釣れましたよ」

血抜きしてから、山梨ジグビルダー氏にメッセンジャーで朗報を送信。時計は朝の5時半。まだ寝てるかな。

。。。

その後、予定通り、ジグのローテーションを行います。
→スピンドル380gr:ナッシング
→電ジグDPX:サバx4
→アーク320gr:サバx2
→電ジグDPX::サバx2
→クランキー400gr:ナッシング

ぷぷぷー。

「ちょっとだけ沖に行ってみっか」by船長

餌釣りにも大きなサバがかかり、左右でオマツリしてます。もうお昼に近いのですが、本命ボウズの餌釣り氏もいるらしく、船は南へと大きく移動します。真夏日です。日差しが強くなり、餌釣り氏のみなさん、デッキに倒れこんでます。

「ルアーって疲れないの?」

私がひとりミヨシで立ってジグを付け替えてたら、そんな声が。疲れてますよーもちろん。でもね、ここで横になったらそのままおそらく爆睡、もう次のポイントでは立ち上がれません。だはは。

「水深は150mね、駆け上がりだから」

ぷぷぷー。

試しに、電ジグDPXを4オンスタックルに付けてみました。そのまま前方へキャストして、底をとります。

「あのねー、水深50mにサメがいるよ、注意して」

げげげ。
どんな注意をすればいいんですか。

無事に50mポイントを通過。ボソっと着底です。同じく砂地もしくは泥。そこから今度はハーフピッチジャーク、超ゆっくりめです。インフィニティの4オンスは弾性が強いので、ロッド先端を曲げてやるだけで、ジグをゆっくりと持ち上げてくれます。対して、メタルウィッチは胴調子というか、ロッド全体でジグの重みに対抗しているので、動きがぬるい。この違いが魚にどう違うのかは不明ですが、長くゆっくり動かしたいならメタルウィッチ、軽く短くならインフィニティ、かもしれません。あくまでも、私見でありますが。

「どう、底取れてるかい?」

船長が様子を見にミヨシまでやって来ました。この時点でルアーはアカボー(アカムツボウズ)だと船長は思ってる(朝イチの釣果は誰にも目撃されてない)で、かなり優しげな口調。でも私が1尾釣れたから、ヨシでしょうと答えると、眉を吊り上げました。

「えー、釣れてたの。オレ、見てないし」

ごごん。

そんな会話をしてたら、フォールでアタリです。

ぐぐん、ぐぐん。

元気一杯に引いてます。ここまで、サバ8本のルアーマンとしては、今度もサバかーと無造作に巻いてます。巻きます、巻きます、巻きます。あれ?

赤い。

「船長、アカムツだよ」

「おー、ルアー来たねー、2枚め!」

わざわざ、船長室まで戻って、スピーカーです。それよりもタモ、じゃないっすか。ミヨシでは海面から遠すぎるので、左舷胴間にゆっくり移動しながら、タモを探します。が。。。ない。なぜだー、タモが見当たりません。まるでデジャブですが、フッキングを確認。今度もフロントフックが二本とも、硬い顔面に刺さっているように見えます。そのように見えます。それで。。。

えいや。

画像たん。。。あ。

船中に取り込んだ途端に、フックがふたつとも外れて。。。アカムツが跳ねながらデッキを暴れ回ってます。危なかった。。。マジで心臓に悪いです。良い子は真似をしないように。。。本日の教訓、アカムツはタモが来るまで待ちませう。

その後も船中では順調に?サバが釣れまくり、電ジグDPXでも三尾追加。合計11本、つ抜けはライトルアー船以来です。

「はーい、これで最後ねー。よろしく」

ぷぷぷー。

ミヨシでキャストしかけて、一瞬、動きが止まります。もういいか、本命も上がったし、ロストもしなかったし。。。真夏日の6時間ジギングで疲労困憊、他のジグに交換するのも面倒。頭がくしゃくしゃなまま。。。それでも腕が動いてました。ジグをキャストします。電ジグDPXが波間にひらひらと消えていきます。。。着底。そこからワンピッチジャーク。。。

ぐぐん。

お、ヒットだ。。。うん?

ロッドであおってもビクともしません。まさか。。。根掛かり? ラインを緩めたり、締めたり。。。外れません。一本キリのテストジグです。こんな状況で根掛かりロストはしたくない。

ふっ。

あ、外れた。

リールを巻きます。良かった、ちゃんとジグの重みがある。ライン切れではない。よしよし。。。しかし。安堵するのはまだ早かった。

ぐぐん。

残り50mくらいで、大きなアタリです。サバ? 急いでロッドで合わせますが、ぐぐんと逆に引き込まれて。。。こんな中層で根掛かりはないでしょう。負けずにリールを巻きます。が、本日初、ドラグがジャージャー出ます。やばい、これはデカい。ちょっと待て、水深50m? さっき船長がなんか言ってたな。

「あのねー、水深50mにサメがいるよ、注意して」

わー、サメかよ。頼む、外れてくれー。

ぷつっ。

うん?

嫌な感じで重さがなくなりました。ラインが切れた?

ぐぐん。

そのまま巻いていたら、またバイトです。が、すぐにまた、ぷつっ。。。

「ぎゃー、サメだあ」

画像今度は右舷餌釣り氏が悲鳴を上げてます。サメが餌釣りの仕掛けにも食いついてきたようで、パニック状態。私も焦って、軽くなったラインを回収します。巻きます、巻きます。。。ジグは。。。やっほー、無事でした。ラッキー♪ ですが、ジグ表裏に歯型がくっきり、おかげで塗装ははボロボロ、しかもアシストフックが二本、噛み千切られてました。怖。いっぽう餌釣り氏は。。。ロッドがビョーンと戻って、仕掛けを一式もっていかれたようです。黙って見守っていた船長。このタイミングで、沖上がりとなりました。

港への帰り道。
もちろん、デッキに倒れこんで爆睡したことは言うまでもありません。でも電ジグDPX、なかなか良さげな完成度の高いスロージグであります。あと2本くらいは欲しいかも。

本日の釣果:アカムツx2、サバ多数


使用タックル:
4オンス
ロッド:オシアジガー インフィニティB634
リール:オシアコンクエスト300HG
ライン:ファイヤラインカラード 1.2号x600m
リーダー:バリバスフロロカーボン 20ポンドx5m

5オンス
ロッド:メタルウィッチクエスト MTSC-685SF
リール:オシアジガー 1500HG
ライン:ファイヤラインカラード 1.2号x600m
リーダー:バリバスフロロカーボン 20ポンドx5m

アタリジグ
電ジグ セミロング350gr 緑金ゼブラグロー(テスト用)
フック ジガーホールド 1/0、2/0

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この記事へのコメント

2018年06月27日 19:58
お疲れ様でした!フィールドテストありがとうございます。
今回の新作は自分で試す前にエキスパートの皆さんに送ったので
ホント釣果報告でるまで緊張しまいした!(笑)
自分自身で使った時もアクションが付けやすく良い感じの動きでした!
シャークアタックは大変だったと思いますが釣って頂き感謝しております!
また宜しくお願いします♪
※2本、鋳造しました!
みやざき
2018年06月28日 17:52
> 電気屋さん

やっとテスト釣行ができました。
静岡方面からは連日、良さげな釣果情報が上がっていたので、こっちも何か釣れるだろうと気楽に行けたのが幸いしたみたいです。波崎沖のお利口なアカムツがちゃんと電ジグだけに反応してくれました。おめでとうございます。これで正式リリースに一歩前進かな。あとはホームの真鶴沖向けに250grがあると嬉しいのですが、今秋くらいに。(ちなみに、真鶴はこれから10月までマグロ限定になり、中深海はおそらく11月?)

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