門司港の釣り(福岡県)

画像西へ出張中の週末ですが、10月19日は日曜日。
夕方にチェックインしたホテルは、門司港レトロ地区にあり、海がすぐ目の前です。さっそく、夕飯前のひと時、岸壁のボードウォークをひと歩きしました。すると、あちこちに墨跡が。これはイカ墨に違いありません。エギンガーがどこかにいるかなと見ると、跳ね橋の向こうに釣り人が見えます。
「何を狙ってます?」
地ビール「門司港驛ビール」のビアホール前で竿を出していたのは家族連れのようでした。バッカンの中を泳いでいるのは、カワハギ、アジ、そして赤い魚(魚名わからず)です。
「釣れるんなら、なんでも!」
長い竿の先にはサビキとコマセカゴ。アミエビでのサビキ釣りですか。手前のおじいさんは虫エサでのチョイ投げ? 投げて、着底を待って、ゆっくりリールを巻いてます。エギンガーは。。。いません。ひょっとして、イカは朝なのかもしれません。
背後のビアホールからは軽快なジャズ、その向こうの「焼きカレー屋」からは、香ばしいカレーの匂い。それらの誘惑に負けそうになりますが、しばし、釣りを見物とベンチに腰を落ち着けました。

イワシ?、豆アジ?。。。しばらくして、背後から元気な声。

「はい、それはダイワさんが先に出しているんで、ウチでは作れないんですよ。はい。でも新製品は次のフィッシングショーまでには出しますから、はい、ぜひ買ってください」

見ると、携帯電話を耳に当てながら、黒のフィッシングウェアをぴしっと着込んだ青年が早足で歩いてきます。背中に折りたたんだネット、細長いロッドと小さめのリール。間違いなく、ルアーマンです。

「すいません。ちょうどこれから時合いなんですよ~。ちょっと投げに来てて、はい。すみません、また連絡ください」

電話をポケットにしまうと、彼はなんと、私のすぐ目の前で、タックルをセットし始めます。ラインを通して、スナップをつけて、胸ポケットのルアーケースから取り出したルアーは。。。スピンテール! シーバス狙い?

散歩中の観光客(含む私)の注目をいっせいに浴びて、しゅぱっ。着水からあまり待たずに、ゆっくりリールを巻きます。浅めのレンジを引いてきて、ナッシング。すぐさま、しゅぱっ。今度は少し待ってから、リールをやや早めに巻いてます。途中でロッドを少しあおったり。ナッシング。そして、ルアー交換。たった2投でルアー交換ですか。新しいルアーもスピンテールのよう。しゅぱつ。浅めの回収。しゅぱっ。少しレンジを下げての回収。ナッシングです。すると、彼はすたすた歩き出しました。跳ね橋のたもとまで一気に歩いて、そこで橋の下にしゅぱっ。

どこかの釣り具メーカのテスターなのでしょう。観光客の目をぜんぜん気にしてる風情もなく、淡々と投げてます。橋の下でも4投くらいで切り上げ(ナッシング)、さらに向こう側のフェリー埠頭へと早足で歩いて行ってしまいました。

ふと我に返ると、すっかり夕暮れ。
約束の夕飯時間が間近になってましたので、ホテルへ引き上げます。明朝、散歩がてらに、またこっちへ歩いてみようかな。

門司港スナップ (左:ホテルの窓から、中:地ビール 門司港驛ビール、右:門司港レトロ地区)

画像画像画像


追記)

画像明けて20日、月曜日。
門司港の夜明けは午前6時くらいでした。顔を洗って6時半過ぎ、ゆっくりと散歩に出てみたら、ずらっと岸壁には12人の釣り人がいます。しかし、みんな長い竿に細長いウキ。黒鯛(チヌ)狙いのようです。
「イカ墨の跡がありますけど、エギングはやらないんですか」
ちょうど準備を始めたところらしきおじさんに尋ねてみます。
「イカ、釣れてるよ! アオリもコウイカもね」
「でも、今朝はルアーマン、いませんね~」
「ああ、イカは暗いうちだけんね~」
なるほど。

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